株式会社ミナロ工場見学&ハーバリウム体験会開催

 モノレールの横浜シーサイドラインに乗って「横浜市大医学部駅」から 徒歩 7 分、横浜市金沢区工業団地の一角に株式会社ミナロがあります。2019年6月26日にTESメンバーと外部の参加者3名の総勢9名で、同社に伺いました。入口付近には「横浜ハーバリウム弐番店」という看板が立っています。

株式会社ミナロ外観
株式会社ミナロ外観
「横浜ハーバリウム弐番店」の看板
「横浜ハーバリウム弐番店」の看板

工場3 階に上がると、そこにはハーバリウムが所狭しと置かれています。まずはその展示即売品を見学、参加者一同からは、口々に「きれい!」という言葉が漏れました。

 

▲展示室にはたくさんのハーバリウムが並ぶ
▲展示室にはたくさんのハーバリウムが並ぶ

 その後、同社代表取締役の緑川賢司氏に工場内をナビゲートしていただきました。

同社は木型、治具メーカーであり、木型モデル製作、デザインモックアップ製作、検査治具設計・製作を主な事業としています。

 

 緑川社長と言えば、2012年「全日本製造業コマ大戦」を立ち上げたことで、全国的にも有名な中小製造業の経営者です。2015 年 2 月には「世界コマ大戦」を開催し、7 カ国の海外チームが参戦する等、世界を巻き込む一大プロジェクト事業に発展させました。

「全日本製造業コマ大戦」は 2013 年 に「総務大臣賞」を、2014 年は「メセナ大賞」を、 2016 年には「JACE イベントアワード」を受賞しています。現在、緑川社長は NPO 法人全日本製造業コマ大戦協会名誉顧問も務めています。

 

 また 2015 年には映画「未来シャッター」(製作:NPO 法人ワップフィルム、監督:高橋和勧)で、主演を務めました。この映画は地域活性や中小企業振興、Well-Beingの要素も 多々含まれることから、現在も大学、企業、自治体などからのオファーで、上映が続いています。

 

きっかけはコンシューマーのニーズに気づいたことから

▲工場見学で木型を持たせてもらう
▲工場見学で木型を持たせてもらう

 このように、日本の中小製造業に多大なる影響を与え、足跡を残してきた緑川社長ですが、ハーバリウムを手掛けるきっかけとなったのは、B to Bではなく、B to C への気づきがあったからです。

 

 同社は木型を扱っていることから、さまざまな木の不要物が出てきます。社内では「ゴミ」として扱っていたものを、たまたまネットショップに出したところ、すぐに買い手がついたといいます。そこから「いままで、コンシューマーのニーズを見落としていたのではないか」と気づいたそうです。

 

  そんな時期、当時働いていた女性事務員さんが、きれいなものが好きで、町でハーバリウムを見かけて「これをミナロでやりませんか?」と提案してくれたそうです。それがきっかけとなって、ハーバリウム事業に参入することになりました。期待通り、ハーバリウムは同社の売上全体の 10 %、多い時は 15 % くらいの売上を占めるようになりました。見た目がきれいで、いわゆる「インスタ映え」するのも魅力のひとつかもしれません。 

自由に素材を選んでハーバリム作成体験

 次は、いよいよハーバリウム作成をさせてもらいました。まずは自分が作りたいものの瓶の形から選ぶところから始まりました。ハート型、角形、筒形などいろいろな種類があります。そしてどんなデザインで作りたいか、それぞれが展示室にある見本品を一本ずつ持って、展示室隣の体験室へ移動しました。

 

 そこでは、自分のイメージする材料をそれぞれ選ぶことができました。花だけではなく、砂、貝、ドライフルーツなども選ぶことができます。最初に材料を瓶詰めして、最後に油を注いで完成です。参加者のみなさんは、楽しそうに語り合いながら、作品が完成していきました。

 

 そして展示品を並べて写真撮影会となりました。その後、改めて自己紹介をして集合写真を撮り、散会となりました。

▲完成品(写真出所:横浜ハーバリウム弐番店)
▲完成品(写真出所:横浜ハーバリウム弐番店)

 

 楽しく、また学びの多い工場見学とハーバリウム体験会になりました。ご多忙の中、ご対応いただきました株式会社ミナロの緑川社長に、参加者一同心から御礼申し上げます。

緑川社長を囲んで集合写真
緑川社長を囲んで集合写真

参考URL:

株式会社ミナロ https://www.minaro.com/

全日本製造業コマ大戦 https://www.komataisen.com/

横浜ハーバリウム弐番店 https://www.hbrm2nd.com/

 

レポート:会長 奥山 睦